3月は出会いと別れの季節
入試だったり、卒業だったり。
弊社では明日、偉い人達の会議の中で承認を得られることで人事異動内示が確定される。
確定された人事異動内示は、速やかに全職員に向けて発表される。
発表される側からすると、いきなり感はあるが、人事異動内示に至るまでには(内部的な)行程がある。
・退職希望者は夏頃から徐々に増えて、年末年始あたりでおおよその数は見える
・退職者や派遣職員の期限等を考慮して、不足する人員を新卒採用する
・人事課による聞き取りにより、各職員の希望が出揃ってくるので可能な限り配慮する
・これらの作業工程が進み、実は年末には既に8割程度まで案が決まっている
・年始から、8割程度かためた素案を元に、各支店管理職に向けて非公式に意見交換がなされる
・トップ陣や各支店管理職の意向を反映させたものが、何度もバグフィックスされて完成へ向かう
(以上は弊社の場合で、かつ、私が知りうる範囲内でのこと)
なので、明日が人事異動内示だからといって、いきなり決まるようなものではないのだ。
半年近くの時間をかけて、いかほどのやり取りを経てか分からないほどいじくり回して、
ようやく満を持して遂に固まったもの、ということになる。
ところで、既に決まっているはずの人事異動内示なのだが、
Ifの世界では実は全く決まっていないのかもしれない。
少し言い方を変えると、決まっていない可能性を否定できない。
これは受験であったり、就職活動、転職活動であったり、そうした人生の転機全てに当てはまるかもしれない。
もしかしたらパラレルワールドではないか?と私は思うのだ。
例えば、現時点でこの世のどこかに(=弊社本部のどこかに)あると思われる、
人事異動内示の内容がどうなっているのかは、現時点では人事に関与するごく一部の人しか知らない。
内容は当然できているわけなんだけど…
明日の偉い人達の会議資料だって既に第xx号議案まで全部資料はできている。
人数分+事務局分+万が一の際の予備分が印刷され、ホチキス止めされている。
会議会場へ持っていくだけの状態で保管されている。
だが、私はそれを見ていない。
まぁ強いていえば、
新卒採用内定者が「自分がどこかには配属されるだろう」ってことと、
退職者が自身の退職については知っているだけだ。
私はSFを読まないので、何初歩的なこと言ってるんだ程度の話をしているかもしれないが
現実的には決まっているはずの「ソレ」は、もしかしたら「まだ無い」のかもしれない。
組織人にとっての人事異動って、本当に重要なことで、まさに「天国か地獄か」そのものだ。
そしてその運命がどう左右されるかは、今夜の時点ではまだ何も決まってはいないのだ。
(この世のどこかで決まっているかもしれないが)
私は常日頃より「因果律というものはある」という前提で生きている。
人と人の出会いと別れ、再会というのは、よくよく考えてみると、結構な低確率を引き当てている。
それが既に決まっていることなのかどうか、パラレルワールド的なものがあるのかどうか、知る由もない。
ただ、私が見えている世界観では因果律はあるし、人との出会いや別れには因果律が影響するよな、と。
なお、私的なことで言えば、人事については3年連続で大ハズレを引いているような状況にあり、
現在人生で2度目の特別休暇中である。
できれば、その辺りをご配慮いただいて、来年度こそは多少まともな職場で働けたらいいなと願うばかりである。